Ryota Fujiguchi

養豚産業および畜産業は、日本の食卓を担い、戦後の国家成長を支えてきた主要産業の一つである。しかし、近年働き手の減少や餌代の高騰等といった問題により、その先行きは不透明さを増している。さらに、畜産業が気候変動に与える影響、食糧危機、動物の権利の見直しといった問題提起により、畜産業への風当たりは強まっている。しかし、そこには日本特有の食肉文化や、屠畜や畜産業に携わる人々への偏見や差別が今でも残っていることへの配慮はあるだろうか。
本プロジェクトでは、前橋の養豚農家「近藤スワインポーク」の協力のもと、豚と共に生きる養豚農場の人々の仕事や知識、技術を学び、ここに確かに存在している「音」を記録する。また、日本の食肉史を俯瞰視するための年表をまとめる。この試みを通じて、養豚農家／豚／社会という複雑な絡まり合いを少しずつ紐解いてゆく。

［声］
近藤崇幸
近藤久美子
清水里美

従業員Y
従業員N
出荷トラック運転手T

［録音・編集］藤口諒太
［コラボレイティブリサーチャー］鄭優希
［テクニカルアドヴァイザー］上條慎太郎

［日本食肉関連年表］
藤口諒太／鄭優希／藤口龍斗

［ランチ提供］べえす

［協力］
近藤スワインポーク／村田峰起／福島大介／天笠恵子／らくだスタジオ／b

[voice]
Takayuki Kondo
Kumiko Kondo
Satomi Shimizu

employee Y
employee N
tractor driver T

[sound, editor] Ryota Fujiguchi
[collaborative researcher] Uhi Chon
[technical adviser] Shintaro Kamijyo

[japan meat chronology]
Ryota Fujiguchi/Chon Uhi/Ryuto Fujiguchi

[lunch offering] Bass

[cooperators]
Kondo Swine Pork/Mineki Murata/Daisuke Fukushima/Keiko Amagasa/RAKUDA STUDIO/b


Installation view. Photograph by Satoshi Mori